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寄地区移住促進奨励金のご案内

東名高速道路「大井松田IC」を出ると、そこはもう松田町です。
順調に車が進めば東京ICからは40分ほど。電車なら小児IC運賃がリーズナブルな小田急線の「新松田駅」があり、新宿まで急行で75分ほどの好立地です。

町の中心的な機能の多くは南に位置する市街地である「松田地区」に集中していて、町の人口の8割強が暮らしています。一方で、西丹沢山系の山間部に位置し、7つの集落におよそ1,600人が暮らしているのが「寄(やどりき)地区」。松田町は、もともとは異なる町と村だった2つの地区で構成されています。

町では、令和6年4月から、山間部の集落である寄地区に移住する子育て世帯等を対象とした支援制度「寄地区移住促進奨励金」をスタートしました。その内容は、例えば4人家族(お子さん2人)の場合なら110万円を支給するというもの。
従来、町が行っている住宅取得時の奨励金が10万円であるのと比較すると、かなり思い切った制度と言えます。

なぜこの制度が始まったのか。また、寄地区の暮らしの魅力は何なのか、ご案内いたします!

人口減のペースが速い寄地区

松田町の令和6年8月1日時点の人口は10,255人。地方都市に総じて言えることですが、松田町でも人口減少・少子高齢化対策は最重要課題の一つ。 現在のペースが続けば、将来的に地域コミュニティの維持が難しくなることも想定されます。特に寄地区は、2000年から2020年にかけての20年間で人口が2727人から1805人へ約33・8%減少しており、状況は深刻です。

人口減少の影響が目に見える形で現れた例として、平成31年に地元の中学校が閉校していることが挙げられます。現在、残された小学校の全校児童数は、およそ20人で、異なる学年の児童が同じ教室で授業を受ける複式学級の形式をとっています。

寄小学校とバス通り沿いの集落

そんな中、地元幼稚園・小学校の教育の進め方について検討を行う「寄地区の幼稚園・学校教育についての検討委員会」において、令和5年3月に幼稚園・小学校を存続させる旨の提言がなされました。

そこで予算化されたのが、この奨励金制度です。地域の子どもの数を増やすことを目的として、1世帯あたり50万円、小学生以下の子どもがいる場合は1人あたり30万円加算するという内容です。

まずは地域を知ってほしい!

蛍が乱舞する清流やきれいに刈られたお茶畑が美しい里山の風景…
山の恵みを受け、豊かな暮らしをおくる人々…

一度、寄地区を訪れていただければ、そこに流れる空気や時間、寄地区ならではの雰囲気に魅力を感じてもらえると思っています。

もちろん、移住先に求めるものは人それぞれなので、寄地区が「誰にでもオススメな場所!」ということではありません。
オンラインでもリアルでも移住相談は随時受け付けており、寄地区に同行して現地を案内したり、ご要望によっては、先輩移住者らとの懇談の場をセッティングしたりすることもありますので、ご関心がある方は是非1度ご連絡くださいませ。


松田町移住促進奨励金(制度概要)

交付対象者

 次の流れで、ご自身が交付対象となるかご確認ください。
 ※より詳しい要件等については、交付要綱にてご確認ください。

要件1

 町外から松田町寄地区※に転入した移住者(Uターンを含む)であること
 ※湯の沢地区を除く

要件2

 次のいずれかに該当する方が対象です。

  • 子育て世帯(小学生以下のお子さんがいる世帯)

  • 若年夫婦世帯(夫婦のいずれかが40歳未満)​

要件3

 令和6年4月以降に新たに寄地区に住宅を取得し、当該住宅に住民票を置いていること。ただし、住宅を新たに取得していない場合でも、寄地区にある実家にご家族(夫婦・親子等)でUターンされた方は対象となります。

申請期限

 住宅を取得した日(建物登記完了日)または当該住宅のある住所に住民登録をした日のいずれか遅い日から6カ月以内

奨励金の額

 1世帯あたり 50万円
 
上記の額に、小学生以下のお子さん1人あたり30万円を加算します。

※ 詳細や申請に関することはリーフレット [PDFファイル/344KB]をご覧いただくか定住少子化担当室までお問い合わせください。